エンターテインメント業界から学ぶ、「こだわり」の大切さ
- Seattle Networking Group
- 2018年10月5日
- 読了時間: 2分
更新日:2018年10月6日
共通点は「こだわり」
両社ともに共通していた点が「こだわる」ということ。
コンソールもソフトも手がける1社は「誰かと一緒に楽しむ」場を提供することにこだわり、また、ハード(コンソール)もソフトも持つという業界では希少な強みを活かすことにこだわっていました。「誰かと一緒に楽しむ」ことをキーワードにコンソール開発も進められ、家族みんなで楽しめるコンソールが誕生したとのこと。私自身、家族でゲームを楽しんでいた口なので、非常に腹落ちしやすい内容でした。
ハードとソフトを共に手がけるという観点では売上規模を大きくするハードを持つという強みをあえて捨てることなく、その強みを最大限に活かすという視点からビジネスをとらえているという印象。「強い」製造業で経済成長を遂げ、そして今、激変する事業環境の中で悩む、多くの日本企業にとって非常に示唆に富むお話だったと思います。
何のために新しいものを創り出すのか。
たとえ目の前のことで目が回りそうなくらい忙しくとも、何か一つ暗闇の中の灯台の光のように照らすものがあれば、迷うことはないと痛感させられるエピソードでした。
一方、アニメからゲームまで幅広く手掛けるもう一社は「あそび」にこだわってきました。アニメでキャラクターに初めて触れた小さいお子さんが、ご家族を持つまでの成長する過程でアニメにとどまらず、カードゲームや携帯ゲームまで様々な形でキャラクターとともに遊べる、そんなサイクルを作り出す。唯一無二のタレントをいかにそのブランドイメージを毀損することなく、より魅力的にしていくか。それを目標に様々な商品を開発してきたそうです。
だからこそ、アメリカにビジネスを展開する中で、現地の方から日本テイストの絵作りなどに疑義を呈されることがあっても、そこがぶれることはなかったそう。この徹底したこだわりこそが、今の日本のアニメの世界的な人気の大きな要因だったのでしょう。
「当たるも八卦当たらぬも八卦」というエンターテインメント業界だからこそ、両社ともに、その時のブームに惑わされることなく、「自社の強みが何か」、「自社が社会に還元すべき価値は何か」にこだわってきたことが、競争の激しい業界の中でここまで生き残ってこられた、一つのドライバーだったのではないでしょうか。
「変化」が求められている企業・環境だからこそ、「何を残し」「何を変えるべきか」、この議論・想いを全社員が共有することが非常に大切だと痛感させられた回でした。
Comments